【50代からの資格取得】第二種電気工事士

資格

このブログでは50代からでも役立つ、取得すべき資格について考えています。今回は「第二種電気工事士」について調べてみました。


第二種電気工事士とは

一言でいうと「電気工事をすることが許可されている資格」です。電気工事の資格は他にもありますが、この資格はそのうちの入門編で、毎年多くが受験する人気の資格です。電気工事士であり、名前の通りビル、工場、商店、一般住宅などの電気工事を行うことができます。第二種電気工事士が工事できる範囲は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備、その範囲であればビル、工場、商店、一般住宅などの電気工事を行うことができます。具体的には建物の新築・増改築時の屋内および外線の配線工事、エアコンの工事などもこの資格がないとできません。景気の影響が少なく、取得すれば長く役立ちそうな資格です。

幅広く就活に役立つ

電気工事士だから仕事は電気工事だけ、というわけではありません。電気のプロとして幅広く活躍できます。シニアにも人気のビルのメンテナンス、工場などの設備保全業務はもちろん、家電量販店、建設関係の就職にもアピールできます。危険物取扱者やボイラー技士などの資格と合わせると、さらに活躍範囲が広がることも。高収入は期待できないかもしれませんが、50代からでも長く勤務できる仕事に就きやすく、安定した収入が期待できそうです。国家資格の中では合格率も高く、50代にとっても狙い目の資格といえます。

試験情報

学歴や実務経験は問わず、誰でも受験できます。試験は四肢択一方式でマークシートに記入する筆記試験と、実技による技能試験との2段階で行われます。筆記試験を合格した人だけが、実技試験に進めます。



<2022年度試験の日程と会場>

2023年度上期試験

学科試験(CBT方式)  4月24日(月)~5月11日(木) 

学科(筆記) 5月28日(日) 技能 7月22日(土)または7月23日(日)

願書受付期間:3月20日(月)~ 4月6日(木) 

2023年度下期試験 

学科試験(CBT方式)  9月25日(月)~10月12日(木) 

学科(筆記) 10月29日(日) 技能 12月23日(土)または12月24日(日)

願書受付期間:8月21日(月)~ 9月7日(木)

試験は日本全国の都道府県で行われます。

*技能試験については筆記試験合格後改めて詳しい案内が届きます。

<試験科目と合格ライン>

筆記試験は120分、マークシート式による4択問題です。

出題数は50問で 1問2点、満点は100点で合格ラインは60点です。(すべて共通)

※合格ラインは年度により多少異なるそうです。

技能試験は事前に公表された13種類の候補問題(配線図)から1問が当日出題され、材料が配布されます。そしてその問題に沿った配線の基本作業を完成させます。試験時間は40分、欠陥なく完成できれば合格です。




第二種電気工事士試験の合格率

令和3年度の合格率は以下の通りです。例年合格率には大きな変動はありません。

上期試験: 筆記 申込者95,351  受験者86,418 合格者52,176

      技能 申込者69,577 受験者64,443 合格者47,841

下期試験: 筆記 申込者79,274  受験者70,135 合格者40,464

      技能 申込者55,035 受験者51,833 合格者36,843

(電気技術者試験センターウェブサイトより)

合格率は筆記技能ともに50%以上なので、これを見て「案外簡単そうだな」と思った人も多いかもしれません。しかし、多くの受験者は実際に電気工事の現場で働いている人であったり、工業高校の生徒であったりします。文系の未経験者の合格率はもっと下がります。

学習方法

まずは筆記試験対策

まずは最初の筆記試験に集中し、それが終わってから技能試験の準備を始めても十分間に合うと思います。上記の通り合格率は比較的高いとはいえ、文系で実務未経験者私にとっては、特に学び始めの頃はすごく難しく感じられとても悩みました。「理科で学んだかな、物理だったかな・・・」という問題も出題されます。2ヶ月くらい経っても市販のテキストではなかなか頭に入ってこなかったので、動画の講座でイメージを掴みたいと思い、通信講座での学習に切り替えました。これは大正解でした。動画を一通り見て学習イメージが理解できた後はテキストを読んで知識を深め、最後は過去問を繰り返し解いて力をつけました。また、筆記の合格ラインは60%の正解ですから、満点は目指さず、難しい問題は捨てて、簡単な問題を取りこぼさないようにすれば合格できると思います。過去問対策は基本を学んで理解を深めてからの方が効率よく進むと思います。


技能試験対策

事前に公表された13種類の候補問題は以下で確認できます。通信講座や市販のテキストにも掲載されています。

https://www.shiken.or.jp/candidate/pdf/K_R02K.pdf

13種類の配線図を理解する必要と、作業の練習をする必要があります。最初は複線図を書くことから始まります。これは技能試験最初の難問ですが、何度も書くことで覚えると思いまし、配線図への理解も深まります。そして実際の作業の練習です。「当日は1問しか出ないのに13問全部練習しないといけないの?面倒臭い!」という人がいました。確かにそうです。ただ、複数の問題で共通する作業も多いですから、よく考えて意識して練習すれば、全問を繰り返しやらなくても効率の良い学習はできると思います。

技能試験を受験するにあたっては指定の工具の購入が必要です。これはだいたいHOZANというメーカーのものを購入すれば間違いありません。そして練習には電線も入った部材セットも必要です。(通信講座では部材セットが付いている場合もあります。)市販では1回~3回練習分まであります。1回分でも、電線の長さを調節するなどすれば、2回くらいはできるかもしれません。自信がない人は多めに買ってもいいと思います。私は多めに買って電線が余ってしまいましたが、試験後すぐにメルカリで思った通りの値段で売れました!電気工事士試験は人気なので、試験後はテキストも余った部材も、すぐに買い手はつきます。

技能試験当日の心得

技能試験当日はやはり結構緊張します。私は慌てないように、と思い落ち着いて始めましたが、周りはスタートダッシュがすごくて焦りました。開始の合図とともに、手際よく進める作業の音が会場中に響きました。最初から試験会場の机が狭いことはわかっていましたが、工具や部材の配置が思ったより窮屈で、慌てました。皆さんにはスタートダッシュを意識して、工具や部材の置く場所を練習の時から意識して、当日は周りを気にせず(気になりますが)自分のしてきた手順を信じて集中して頑張ってください。

第二種電気工事士試験を取得した個人的な体験&感想

学習は理系の能力も必要ですからちょっと難しい面もありますが、楽しく学べました。実技試験の練習では実際に工具を使うので、慣れるまで大変でしたが、後半は工作気分で趣味のような感じで練習できました。また、後日実際に自宅の室内灯のスイッチが壊れた時に自分で修理ができた時は、家族にびっくりされました。実際は修理できた本人が一番びっくりしたのですが・・・私は将来的にビルメン(ビルのメンテナンス)の仕事をしたいと思っていますので、その時はこの資格を役に立てたいと思っています!

教材や工具の一例

技能試験用の工具はHOZANがお勧め、アマゾンで購入できます。他より安く購入できます。

練習用の電線や部材だけでも購入できます。

どうしても市販の教材で合格したい!という人は、人気の「すい~っと合格シリーズ」がお勧めです。「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格」「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付」「すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問 (すぃ~っと合格赤のハンディ)」の3冊を揃えば試験対策はバッチリだと思います。

    

この資格は人気がありますので、購入した通信講座や市販のテキストなどの教材は、試験後に希望額でメルカリで処分することができると思います。自分に合った教材が見つかったら迷うことなく一直線に合格に向かって頑張ってください!

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*本記事は、以前発表したブログ記事を一部内容を50-60代向けに再編集したものです。(著者 tomo)

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