【50代からの資格取得】危険物取扱者乙種4類

資格

このブログでは50代で役立つ取得すべき資格について具体的にご紹介しています。今回は「危険物取扱者乙種4類」についてお話しします。



危険物取扱者とは

危険物取扱者は名前の通り、危険物を取り扱う現場で必要となる消防法で定められた国家資格です。この資格には甲種、乙種、丙種があり、さらに危険物は第1類から第6類に分類されるため、取り扱える危険物についても細かく分類されています。中でもガソリン、灯油、重油、軽油(ディーゼル)、エチルアルコール(酒の原料)など第四類の危険物を扱うことができる「危険物取扱者乙種4類」は、危険物取扱者受験者の約2/3を占める大半を占める人気の資格です。

一定数量以上の危険物を取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンクなどの施設、タンクローリーなどには、危険物取扱者の配置が義務付けられています。ガソリンなどに代表される引火性液体の知識が必要になる乙種4類は活躍の場が広く人気です。「乙4」の有資格者はガソリンスタンド、自動車整備工場で優遇され、一定の実務経験を積めば危険物保安監督者になることもできます。また、ビルメンテナンスや設備管理の仕事でもアピールできる資格です。資格取得手当も期待できます。つまり仕事に直結しやすい資格ということです。

試験情報

受験資格

受験資格に実務経験などの制限はありませんので、誰でも受験できます。

試験科目

危険物に関する法令  15問

基礎的な物理化学及び基礎的な科学  10問

危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法  10問

試験の形式

五択のマークシート形式で、試験時間は2時間です。

合格ライン

試験科目ごとの成績が、それぞれ6割以上、つまり上記科目のそれぞれ10問、6問、6問の正解が必要です。

試験日程と会場

危険物取扱者乙種4類の試験は、一般財団法人消防試験研究センターが主催し各県の支部と連携しながら1年中各都道府県で行われていますが、実施回数は各県によってまちまちです。東京では毎年20回くらい試験が行われていますが、そのほかの道府県では年に2回くらいした行われていないところもあります。詳しい日程は一般財団法人消防試験研究センターのウェブサイトで確認できます。2021年度の試験日程はまだ発表されていません。

https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/schedule_later.html

*新型コロナウイルス感染拡大の影響により試験スケジュールが変更になる可能性があります。受験希望の方は事前に一般財団法人消防試験研究センターの各県支部にお問い合わせください。

受験手続き

受験案内、受験願書等は、消防試験研究センターの各支部等及び関係機関の窓口で受験希望者に無料で配布しています。連絡先はインターネットなどで入手できます。



合格率

危険物取扱者乙種4類の過去の合格率は以下の通りです。

令和4年   合格率 31.5%

令和3年   合格率 36.1%

令和2年   合格率 38.6%

令和元年 合格率 38.6%

平成30年 合格率 39.0%

危険物取扱者試験全体の中では、「乙4」資格の合格率は低めですが、国家資格としては高い合格率だと感じる人も多いかもしれません。比較的取得しやすい資格試験ではありますが、すでにガソリンスタンドなどで実務経験を積んでいる受験者も多く、おそらく私のような素人初学者の合格率は少し下がると思います。油断は禁物です。

学習方法

上記の通り合格率は比較的高いとはいえ、文系で実務未経験者の私にとっては、特に学び始めの頃はすごく難しく感じられ、とても悩みました。特に「基礎的な物理化学及び基礎的な科学」などの学習はとっつきにくく、難しいです。こちらも丸暗記ではなく、しっかりとした通信講座で基本を押さえて、さらに試験対策をして、最後の追い込みで過去問を繰り返し解く作戦を実行しました。通信講座では「ここはすごく出やすい」「ここはまあまあ出やすい」「一応覚えておきましょう」などと具体的に試験対策もしてくれたのでバッチリでした。ただ、最後まで物理化学系の問題は自信が持てず、合格できて本当にホッとしました。よく「過去問題をたくさんやれば合格できる」という人もいますが、やはり基礎を理解できないと合格は難しいと思います。

就活/転職に効果的に結びつけたい!

実は当初この資格は受験する予定はありませんでした。第二種電気工事士試験を受けた時に「合わせて取るとビルメンテナンスの仕事に就くのに優位」と聞いて興味を持ちました。最初は物理化学など「本当にできるのかな?」と抵抗がありましたが、国家資格でありながら文系の私でも短い時間で受かりましたので、50代からの就活のための資格としてお勧めです。乙種4類に受かって、さらに他の危険物の資格も取りたいと思う人もいるかもしれませんが、よほど今の仕事で必要な人以外は、私は危険物の資格に関してはこの「乙4」だけで十分だと思います。あえて挑戦するのであれば、消防設備士がいいかもしれません。

教材の一例

市販のテキストでは乙種4類危険物取扱者試験はすごくわかりやすくてお勧めです。

乙4を取らなければならないけど、全然学習が頭に入ってこない、という人は「マンガでわかる 乙種第4類危険物取扱者 攻略テキスト&問題集」から読み始めるのもいいかもしれません。私も最初に読みました!これだけではさすがに合格できないかもしれませんが、読み物としても面白いので、初学者にはいいかも。

学習を始めた頃はなかなか理解できず苦戦するかもしれませんが、イメージさえ掴めば慣れてきます。頑張りましょう!

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