ミドルシニアも活躍できる介護業界
50代からはどんなに優秀な人でも、どんなに実績がある人でも、簡単に次の仕事には就けません。私たちは小さな隙間からチャンスを見つけていくしかないのです。
以前「介護職員初任者研修」について書きましたが、今回は介護の資格の種類とスキルアップについて簡単に書いていきます。介護職は重労働で給料が安い、というようなことを言われますが、50代の私たちにとっては、これから就けて、キャリアアップも目指せる数少ない職種です。真剣に考える価値アリです!
介護の資格
介護職員初任者研修
初めて介護職に就く人にオススメ、というより今では必須の「介護の基本を学ぶ入門編」資格です。未経験でも受講できます。仕事を求めてハローワークに行くと「まずはこの研修を」と勧められるそうです。以前はホームヘルパー2級と言われていた資格で、在宅、施設を問わず介護職に就く上で必要となる知識と技術を学ぶことができ、また自身に高齢の親がいる人は家庭内の実生活でも役に立ちます。誰もが知っておくべき知識を得ることができます。

介護職員実務者研修
初任者研修の内容からさらに一歩先に進んだ実践的な技術や知識を身に着けるための資格です。無資格・未経験者でも受講できますので、初任者研修とダブル受講することもできます。ただ、私が初任者研修を受けた介護スクールでは「実務者研修は全くの初心者ではなく、少しでも現場で経験を積んでいた方が学びやすい」と言っていました。広告などでは「未経験者でも初任者&実務者研修をダブルで受講!」なんてありますけど、それは商売であって、実際には順に学ぶことが望ましいようです。
実務者研修のメリットとして受講を終えると、訪問介護事業所で配置が必須の「サービス提供責任者」になることができます。また、国家資格である「介護福祉士」を受験するには実務者研修は必須条件になっています。
介護福祉士
介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」による国家資格です。各現場で介護業務にあたる他、様々な相談に応じたり他のスタッフを指導したり、幅広く活躍できます。この資格を持っていると、介護職への就職、転職は初任者研修や実務者研修の修了者以上に有利になります。
介護福祉士の受験条件にはいくつか方法がありますが、私たちにとって最も一般的なのは
1.3年以上の介護職での経験
2.実務者研修を修了
3.国家試験に合格
です。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャーは要介護者に対し、それぞれの状態状況を検討した上で「どのようなサービスをどの程度行うか」という介護サービスの利用計画書(ケアプランと言います)を立てる、いわば総合コーディネーターとしての専門職です。介護福祉士が現場中心であるのに対し、ケアマネージャーは、もちろん現場に行くことも多いですが、指導的役割の方が強いです。こちらは介護福祉士などの福祉や保険関連の国家資格を取った後5年以上、900日以上の職務経験が求められています。
実務経験が必要な資格もあります
介護の資格には、広義で捉えますと他にも「社会福祉士」や「作業療法士」「理学療法士」などもありますが、これらの取得は難易度も高く、未経験者がこれから挑戦するのは難しいと思われます。
50過ぎて頑張ってどこまでいけるのか現実的に考えると、なんとか行けて「介護福祉士」までかなと思います。ケアマネージャーも魅力的ですが、初任者研修から始まることを考えれば、実務経験などの受験資格を考えると10年以上必要かもしれません。もちろん70近くでも介護職で頑張っている人はいますが・・・ちょっと厳しいかもしれませんね。
それでも介護職は50過ぎてからでも再スタート&キャリアアップが目指せる魅力的な仕事だと思います。
*本記事は、以前発表したブログ記事を一部内容を50-60代向けに再編集したものです。(著者 tomo)
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