ITパスポートとは
ITパスポートはITの基本、情報処理技術の基礎的な知識を学ぶ国家資格です。IT技術者に限らず、これからは幅広いビジネスパーソンがITについて正しく理解することが求められる時代となることから、2009年から始まった比較的新しい資格です。まだわずか10数年しかたっていませんが、既に毎回多くの受験者が挑戦する人気資格の1つとなっています。
ITパスポートはIT技術者の入門的な資格です。レベルは技術者としては既に知っている基本であって、取得したからといってエンジニアとしての道が開けるわけではありません。しかし今後は幅広い業種、部署、役職でITの知識が必要となってきます。総務でも営業でも、メーカーでもサービス業でも、この資格を持っていればITの基礎知識があると評価され、プラスになると言われています。
難易度
現在IT系企業に勤務している人や、情報処理に関わる部署で働く人にとっては、この資格試験は難しくありません。ただ未経験者や初学者には難しく、特に日頃あまりパソコンを使っていない人は、合格までの道はかなり長くなります。
ちなみに私は毎日パソコンを使っていますが、初めてテキストを見たときは、全く理解できませんでした・・・未経験者には難しいです!
試験情報
受験資格:なし
時間:120分
問題数:100問
出題形式:四肢択一
試験方式:コンピュータ出題&回答入力するCBT方式
出題範囲:以下の3分野から出題されます。
経営全般の「ストラテジ系」(企業と法務、経営戦略、システム戦略)から35問程度
IT管理の「マネジメント系」(開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)
から20問程度
IT技術の「テクノロジ系」(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素)から45問程度
ちょっとわかりにくいですが、詳しくは学習しながら理解を深めていくことになります。
合格ライン:60%の正解(1000点満点の600点以上)
ただし上記の3分野「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」がそれぞれ30%以上の正解率であることが必要
試験について
CBT(Computer Based Testing)方式とは、(Computer Based Testing)の略です。受験者は試験会場のコンピュータに表示された問題にマウスやキーボードを使って解答します。
試験はすべての都道府県で毎月実施されていますので、受験者の都合で試験日や会場を選べます。Webサイトにログインすればいつでも試験の申込み、成績の確認ができます。クレジットカード、バウチャー利用の場合は試験前日の正午まで受験申込みが可能。
合格率
令和3年度 53.8%
令和2年度 58.8%
平成31年/令和元年度 54.3%
平成30年度 51.7%
平成29年度 50.4%
平成28年度 48.3%
平成27年度 47.4%
平成26年度 47.9%
例年50%前後と、国家資格にしては合格率は高い水準で推移しています。しかし受験者の中にIT企業経験者や既学習者が含まれていますから、1から学習する職務未経験者や初学者の合格率はもっと低いと思われます。実際に初学者が試験問題集を見たときに、さっぱりわからないくらい難しく見えるでしょう。
学習方法
人気の資格ですので参考書や問題集もたくさん出ています。
またネットでも効率よく学ぶことができます。下記のサイトは人気があります。
50を過ぎてからの挑戦も意義あり
50代の私たちは引退するまでパソコンやインターネットの知識が必要になると思います。私もこれまでいくつか資格を取得してきましたが、もっと早くITやパソコンなど情報処理系の資格を取得しておくべきだったと後悔しています。今からでも学んでおけば、確実にプラスになる資格だと思います。パソコンが苦手な人もぜひこの資格に挑戦して、克服して自信をつけてみては。頑張りましょう!
*本記事は、以前発表したブログ記事の一部内容を50-60代向けに再編集したものです。(著者 tomo)
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